企業派遣型 短期海外インターンシップ研修
■ 参加者
サプライチェーン部門所属の若手社員(入社3年目)
■ 渡航先
カンボジア
■ インターンシップ期間
3ヶ月
■ インターンシップ内容
- 新規事業における企画・販売支援
- イベント出店に向けた企画・運営
- 商品の検討・仕入れ・発注の業務改善
グローバル研修概要
石原産業株式会社にて、将来的に海外で活躍できる人材の育成を目的に、海外の現地企業を舞台とした実践型研修を実施しました。
本研修では、単なる海外経験にとどまらず、カンボジアのスタートアップという、変化が激しく正解のない環境に身を置き、他流試合の中で実務に向き合う経験を重視しています。
異なる文化や価値観を持つ現地メンバーと協働しながら業務に取り組むことで、知識や理解にとどまらない「現地で主体的に働く力」を養うことを目指しました。
研修を通じて、参加者には業務への向き合い方やコミュニケーションの取り方に変化が見られ、結果として業務改善や顧客価値向上につながる取り組みも生まれています。
本事例では、こうした変化がどのような研修内容によって生まれたのか、導入の背景や研修中の具体的なエピソードとあわせてご紹介します。
導入背景|グローバル人材育成を検討する中で
石原産業株式会社では、将来的な海外展開やグローバル事業の広がりを見据え、グローバル人材育成の在り方について検討を進めていました。
語学研修や座学を通じた学びはこれまでも実施してきた一方で、海外の現場で実際に業務を担うことを想定した経験の重要性についても、社内で議論が重ねられていたそうです。
特に、文化や価値観の異なる相手と協働しながら業務を進めるための実践的なコミュニケーション力や、正解のない状況の中で自ら考え、行動する力を、どのような経験を通じて育成していくかが一つの論点となっていました。
こうした検討の中で、現地の実務に入り込み、実践を通じて学ぶ機会として、海外実務参加型の研修を試験的に導入することとなり、タイガーモブにご相談いただきました。
担当人事の声
コロナ以前は海外インターンシップを実施していましたが、一時中断し、再開後は語学留学が中心となっていました。ただ、語学だけでは得られない「他流試合」の経験を若手に積ませたいという思いがあり、改めて実践型の海外研修を検討しました。
当社では、将来的に海外で活躍できる人材の育成は重要なテーマです。単に英語力を伸ばすのではなく、これまでの常識が通用しない環境で自ら考え行動する“サバイバル体験”を通じて、視野を広げてほしいと考えました。
参加者は、一定の語学力と現在の業務での評価を踏まえたうえで、本人の意思を尊重して選抜しました。やらされ感ではなく、自ら手を挙げて挑戦する姿勢を重視しています。
最終報告会では、普段の業務から離れた環境で自身の強みや弱みに向き合ったことが伝わり、物おじせず発信する姿が印象的でした。数字以上に、未知の環境での他流試合が本人の成長につながったと感じています。
研修設計の考え方|なぜ変化が起きるのか
本研修は、知識やスキルを一方的に学ぶ研修ではなく、実務・内省・対話を往復するプロセスを重視しました。
研修は「渡航前」「渡航中」「帰国後」の三段階で設計され、それぞれに明確な役割を持たせています。
渡航前には、研修の目的や個人目標を整理し、現地でどのような姿勢で業務に向き合うかを明確にします。
渡航中は、現地での実務に取り組みながら、定期的な振り返りや1on1を通じて、経験を言語化します。
そして帰国後には、研修中の経験を整理し、今後の業務やキャリアにどのように活かすかをまとめます。

この一連の設計により、経験が「非日常の一時的な変化」で終わらず、行動や思考の変化につながるよう工夫をしています。
本研修において重視されたのは、海外に関わる業務において実際に求められる力を、実践を通じて育成できるかどうかという点でした。具体的には、以下のようなポイントが想定されていました。
- 海外環境に滞在するだけでなく、現地業務に主体的に関われること
- 現地メンバーと協働しながら、実務を前に進める経験が得られること
- 課題を与えられるのではなく、自ら課題を発見し行動できる設計であること
これらの観点から、「海外×実務×成果創出」を軸とした実践型の研修設計を行ってきました。
研修を通じて見られた研修生の変化
実務への向き合い方の変化
研修開始当初、参加者は海外環境や業務内容に、慎重に正解を探しながら行動する場面が多く見られました。
しかし、実務を通じて仮説を立て、小さく試し、振り返るというサイクルを繰り返す中で、完璧を求めて立ち止まるのではなく、まず行動し改善する姿勢へと変化していきました。次第に、業務改善に関する提案や実行を主体的に担う場面が増えていきました。
この変化の背景には、成果だけでなく、弊社との面談を通じて「プロセス」を振り返る機会を定期的に設け、行動を言語化する設計があります。受け入れ先企業とも連携しながら、失敗してもいいからとにかくやってみる環境が、主体的な行動を後押ししました。
現地とのコミュニケーションの変化
当初は、言語や文化の違いを意識するあまり、ご自身の意見を伝えることを控えたり、相手の反応を待つ場面も見られました。正確に伝えようとする姿勢が、かえって対話量を減らしてしまうケースもあったようです。
しかし、研修を通じて「正確さよりも目的を共有すること」を重視する姿勢へと変化し、現地メンバーとの対話が増加しました。その結果、業務改善に向けた意見交換が活発になり、チームとしての協働が進みました。
研修後半には、現地メンバーを含めたチーム間での交渉にも積極的に取り組み、リーダーシップを発揮するまでになりました。
変化を起こす研修の設計
こうした変化は、ご本人の意識の変化や行動はもちろんのこと、実務の中で役割を持ち、定期的な振り返りや対話を行う研修設計によって支えられたものです。
経験をその場限りにせず、言語化し、次の行動につなげるプロセスを組み込むことで、行動や思考の変化が促されました。
その結果として、業務効率の改善や顧客満足度の向上といった成果にもつながっています。

グローバル研修をアップデートしませんか?
グローバル人材育成の新たな打ち手
将来的な海外展開やグローバル事業を見据え、人材育成の重要性は認識しているものの、「どのような経験を通じて、海外で実際に成果を出せる人材を育てるのか」という点に悩まれている企業は少なくありません。
特に、海外拠点や現地パートナーと協働する場面では、語学力や知識だけでなく、現地の状況を理解しながら自ら考え、行動する力が求められます。
一方で、語学研修や座学中心のプログラムでは、理解は深まっても、実務の中で現地メンバーと仕事を進める経験や、正解のない状況で判断する経験を十分に提供しきれないという課題感もあります。
こうした背景を踏まえ、本研修は海外の現場に入り込み、実務を通じて「現地と働く力」を育成することを目的としています。以下のような課題意識をお持ちの企業に適した研修です。
- 将来的に海外で活躍できる人材を育成したい
- 語学や座学中心の研修に限界を感じている
- 実務を通じて「現地と働く力」を身につけさせたい
本事例が、グローバル人材育成の具体的なイメージを検討されている企業の皆さまにとって、一つの参考となれば幸いです。
