株式会社東海理化 様
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会社の価値観に染まる前に、チャレンジングな経験を

株式会社東海理化 様


企業派遣型 新人・内定者向け海外研修

研修内容

参加者
人事部係長高橋弘明さん、人事部担当炭吉真央さん、生産管理部担当芳賀さん、調達部担当里見さん
渡航先
ルワンダ(キガリ)
インターンシップ期間
13日間
インターンシップ内容
STARTUP AFRICA in Rwanda – 激動の大陸を駆け抜ける13日間 「アフリカの奇跡」と呼ばれるルワンダを舞台に、ビジネス視察と現地企業でのインターンシップを合わせたハイブリッド型プログラム
  • 現地スタートアップやアフリカで展開する海外スタートアップ視察
  • 日本人駐在員・起業家との交流会
  • パートナー企業の課題解決ミッション、プレゼン発表
  • 「0」から「1」を作るビジネスコンテスト
  • 帰国後のActionプランの策定等
(左から、調達部里見さん、生産管理部芳賀さん、人事部炭吉さん、人事部係長高橋さん)

今回の海外内定者研修の実施背景を教えてください。

カルビーでは持続的成長のための重点課題の一つとして「海外事業」をあげています。その「海外事業」の拡大を担う、次世代ビジネスリーダーの育成が海外武者修行プログラムの大目的で(高橋さん)当社人事部は、新しいことをしていこう!という風があります。しかし当社が手掛ける事業は、品質・コスト・納期がすごくシビアです。基本的にはミスをしてはいけない。失敗してはいけない。入りたての頃は右も左も分からないので、その考えを叩き込まれる。

その為挑戦するマインドを育てたいのであれば、当社においては、配属する前に行かせることが一番効果的。変に邪念が入らない。会社の中にいるだけでは人は育たないと思っています。いかに外を見て、視点を養ってもらうかどうか。世界中を駆け回っているほうが絶対意味がある。一度配属されてしまうと、その上司に調達部として、生産管理部として、行かせていいか?という確認を取らないといけない。だから配属前に行かせたかった。ここに、内定者プログラムの意味があると思っています。

傍観者から当事者へ。
入社1年目で人事として海外研修へ

(東海理化さんの内定者はアフリカのルワンダで海外研修を実施)

今回は、人事メンバーも「参加者」としてご参加頂きましたが、その立場を取ったのはなぜですか?

(炭吉さん) 人事1年目の私は、たまたまこの企画を考える会議に同席をしました。その会議に参加したことをきかっけに教育プログラムを考えるメンバーなんだから、炭吉さんも行ったらいいじゃない?という話になったんです。まさか自分が行くことになるとは、考えていませんでした。海外に興味もないし、1度も行ったことなく、本当に私行くんですか?(私じゃなくなればいいなという思いを込めて)というのも何回も確認をしました。今思えば傍観者的な感じだったかと思います。配属されて、会議もただいるだけという感じでした。英語も話せないし、人事の立場で入社して1年もたっていないのに、行っても何もできない。自分が行っても改善策や来年以降のアイデア等、出せる自信がなかったのかもしれません。

(高橋さん) でも、人事が行くことに意味はあったと思っています。人事は変われ、変われと社員にいうけど、自分たちも変われていないのに、と他の社員に思われるんじゃなくて、自分たちも変わるから、一緒に言えるような人事になりたいと、私は思います。海外インターンシップのプログラムにしても、人事の他のプログラムでもまず自分がやってみる、それでよかったらみんなやってみてという思いです。自分たちで新しくして、自分たちがやってみたものは結構自信を持って提供しているつもりです。今後も弊社の人事は、こういうのがあれば自ら参加したいと思っています。

1番変化があったのは、炭吉さんだと思いますが、参加直後の心境や渡航後の心境の変化はどうでしたでしょうか?

(炭吉さん) 周りの学生が優秀で、社会人1年目の自分への劣等感がありました。周りの子達は目的持って参加していたけど、自分は何も考えていないことを突きつけられて、ただ単に恥ずかしかったです。周りの子たちとの差をすごく感じて、最初は帰りたいなあとずっと思っていました。

ただ、途中から考えが変わり始めました。落ち込んだところで自分の英語力が上がるわけではないし、自分が聞けた情報、見た情報だけでいいから、判断しよう。与えられた場で、自分は何をやりたいのか?という目的意識を持って日々の日常を過ごすことが大事ということを実感しました。

内定者として海外研修へ。
一次情報を取りに行く大切さを痛感。

(東海理化さんの内定者はアフリカのルワンダで海外研修を実施)

それぞれの目線から見た時に、ルワンダでの海外研修にはどんな困難がありましたか?

(里見さん) ビジネスコンテストの中で課題が何か、課題を設定するために、またその課題を検証するために一次情報を自分で取りに行く必要がありました。自分はそれが苦手だということに気づきました。頭で仮説を組み立てたりは好きだけど、いざ一次情報が近くにあって、情報をもらわないといけない相手が日本人じゃない場合、少し億劫でした。過去の自分は一次情報の大切さに軽視しがちだったんだと、ビジネスコンテストで痛感しました。ただ同時に、大事なんだけど大変だなと改めて自分の弱みに向き合った瞬間でした。改善していきたいと思いました。今までは頭での分析や机上の空論で止まっていたんだと思います。

すごく良い気づきだと思います。それは、いま東海理化さんに就職してどう活きている(または今後どう活きる)と思いますか?

自分がいる調達部には、いろいろ問題があって、今手段を変えようとしているように思います。頭で仮説を組み立てるだけではなく、実際に仕事をした実体験から、「一次情報を取りに行き、解決策を考えることを実行していきたい。」と思うようになりました。

(ルワンダ人にプレゼンをしている里見さん)

(芳賀さん) 自分のビジネスコンテストのテーマは、メガネをルワンダでどう流通させるか?だったんです。自分の頭の中で考えていた情報が現地で聞き込み調査をしてみると全然違う!というシーンが何度もあり、自分の頭では考え付かない問題が一次情報を聞きにいく中で出てきたのはすごくよかったです。

自分の仕事に置き換えると、自分の部署では、「現地現物」という言葉がよく言われています。昔だったら、現場に行くことはめんどくさいと思って、わざわざ行かなくていいじゃんって思っていたかもしれない。でも実際に、アフリカで一時情報の大切さに触れて、行って現場を見てくるのは大事だなと身にしみました。加えて、どういう視点で見るかもとても大事だと思っています。

自由な発想や行動を促し、
会社を前進させていける人になりたい

(一緒に参加したメンバーとグループワークをする芳賀さん)

では、最後に皆さんにお聞きしたいと思います。東海理化さんを今後どうしていきたいですか?

(里見さん) ルワンダで体験したり、内省する機会を持ってから、自分の中のモットーは、「環境を言い訳にするのが嫌だ」ということです。今いる場所で出来ること学べることの最大値を意識して動いていきたい。いろんな人を巻き込んで動いて行ける人になりたいし、積極的に飛び込んで挑戦していきたいです。

(芳賀さん) 自分はもともと保守的な考え方を持っていました。なるべく変化が少ない状況で、ぬるま湯に浸かって生きていきたいと思っているタイプでした(笑)
ただ、ルワンダという環境で、半強制的にいつも通りじゃない環境にぶち込まれて、しかも毎日が新鮮・未知の連続で、常に変化と臨機応変さを求められる環境でした。

この変化の時代、会社は変わらなければ生き残れないとよく社長もおっしゃってくださいますが、昔の僕だったらあえて変わらなくても、この会社が続いてくれればそれでいいと思っていました。でもアフリカを経験して、スピード感をもって会社をちゃんと変化させないといけないというマインドになりました。ただ、まだ漠然と危機感を抱いているだけなので、これから業務に取り組んでいく中でしっかり言語化し、自分の役目を考える必要があります。

(左から3番目が炭吉さん。ルワンダ企業の課題解決が終わった時の写真)

(炭吉さん) 私も面倒なことに巻き込まれずに、穏やかにいきていきたいとずっと思っていたタイプです(笑) 今回のルワンダ研修を通して今までだったら興味を持たなかったこと、ただめんどくさいと思っていたことに興味を持ち始めました。会社を変えたいと強い思いを持っている人たちと話をして、自分がまだ何も考えられていない、聞くだけしかできない。そのもどかしい感じがルワンダとすごい似ていて、その状態が、気持ち悪いなと思うようになりました。一緒になって会社変えていける人になれるようにこれからも頑張っていきたいなと思います。

炭吉さん、ありがとうございます!今後の炭吉さんの更なるご活躍を祈念しております!では、最後に高橋さんの思いをお伺いしたいです。

(高橋さん) 3人の話を聞いて、自由に発想ができる環境や、行動できる環境を作ってあげることが改めて大事だなあと感じました。“チャレンジしよう“と会社は言ってるのに、本当にチャレンジできる環境か?うちの会社はそれが苦手。自分も環境を変え志の高い人たちと会えた、いい場所に行けた、いい仲間に出会えた、いい経験ができた、と今回の研修で思っています。

新人として仕事をきちんと覚えるのはもちろん大事。それをした上で、東海理化をどう変えていきたいか?というのを少しずつ考えて欲しい。この会社にいると成長できるなと思える会社、こういう会社になってほしいな、作っていきたいなと思っています。

(最終プレゼンの場で、お手伝い頂acいたコメンテーターと参加者の皆様との写真)

とてもいいですね!これからも東海理化さんの益々の発展を祈念しております。今回は、内定者研修の一環としてタイガーモブを活用頂きましてありがとうございました。